働くママを応援!授乳室設置で企業の育児支援を強化する方法
働くママにとって、授乳室は非常に重要な設備です。
授乳期の母親が安心して仕事に取り組める環境を提供することで、企業は従業員の育児支援を強化し、職場環境の改善に大きく寄与します。
本記事では、授乳室が働くママにとってどれほど重要かと、企業が従業員の育児支援にどのように取り組むべきかを紹介します。
働くママにとっての授乳室の重要性
安心して仕事に集中できる環境
育児と仕事を両立するためには、職場内に「安心して利用できる授乳室のスペース」が不可欠です。授乳室が整備されていることで、母親たちは安心して仕事に取り組むことができ、結果として職場でのパフォーマンス向上にも繋がります。
しかし現状は、日本企業の多くは搾乳のためのスペースを設けていません。
そのため復職した女性たちの内58%もの人がトイレを使い搾乳していたというデータが出ています(※2015/03/04 「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」メデラ株式会社より)。
母乳は大切な我が子にとって大事な「食事」。
なのにトイレでその大事な食事を搾乳し、その上、衛生的とは言い難い場所のため、搾乳した母乳は処分せざるを得ない。
なんだかとってもやりきれない、悲しい気持ちになりますよね。
ならば職場で搾乳などしなければいいじゃないか、などという心無い声も聞いたことがあります。搾乳をせずに何時間も放置すると、胸がパンパンに腫れあがり酷く痛みます。
その状態が続くと乳腺炎という病気になり、発熱・悪寒だけでなく最悪の場合手術も必要になります。そのため、一日の内長い時間を過ごすことになる職場での搾乳はどうしても必要なことなのです。それに、搾乳にかかる時間はどんなに急いでも(個人差はありますが)10~20分程度は必要です。
全社員にとって貴重なお昼休憩の時間に、トイレの個室を20分も一人で占領してしまうことに罪悪感や申し訳なさを感じながら、そして搾乳の身体的な痛みや心の痛みと闘いながら、ママは毎日心を奮い立たせて頑張っているのです。
だからこそ、人目を気にせず安心して搾乳ができるマザーズルーム(授乳室)が必要なのです。
マザーズルームで搾乳をすることで心身ともにリフレッシュできれば、また集中して業務に取り組める。より良いパフォーマンスができる。
そうなればママの周囲の人だけでなく企業全体にとっても非常に有益なのではないでしょうか。
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一部の国や地域では、雇用主がマザーズルームを提供することが法的に義務付けられています。
たとえば、アメリカ合衆国では、2010年に成立した「Patient Protection and Affordable Care Act」により、企業は従業員が搾乳するためのプライベートなスペースを提供することが求められています。
マザーズルームの設置は、働く母親にとって大きなサポートとなり、企業にとっても重要な福利厚生の一環として評価されています。
企業が育児支援の一環として授乳室を設置することで、育児中の従業員のストレスを軽減し、彼女たちが持てる力を十分に発揮できる環境を提供する。これにより、従業員の満足度やモチベーションが向上し、企業全体の生産性も向上する。
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