はじめに
授乳やミルクを与える時間は、お子様に栄養を届けるだけでなく、ママとお子様が深い絆で結ばれる特別なひとときです。
私自身、娘が2歳を迎える現在も授乳を続けています。周りからは「1歳頃までには断乳や卒乳をした方が良い」と言われたり、「いつか自然と飲まなくなるよ」という言葉をいただいたりした経験がありますが、「どうやってやめれば良いの?」「そのタイミングはいつ来るの?」と悩んだ時期もありました。
しかし、そんな時期を乗り越えて、なぜ娘が2歳になっても「授乳を続けているのか」の理由も含め、赤ちゃんとママの絆を育む授乳タイムについてお話したいと思います。また、この記事でお伝えすることは、ミルク育児の方でも同様なことが言えると思いますので、ミルク育児や混合育児中の方も最後まで読んでいただけると嬉しいです。
涙が止まらない授乳タイム
出産直後の産院で過ごす期間は、コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って立ち会いや面会が一切できませんでした。そんな中、授乳の仕方が上手くいかず、相談できる相手もいない状況が続きました。産院で過ごす時間、泣き続ける我が子を呆然と眺めながら、お腹を空かせているのか、眠たいのか、我が子を理解してあげられない自分に不甲斐なさを感じて「赤ちゃん、ごめんね…」と涙を流したこともあります。あの時、止まらなくなった涙を今でも鮮明に覚えています。
しかし、一生懸命おっぱいを飲もうと頑張る娘の姿を見ていると、段々と「悩んでも仕方ない」と気持ちが変化していきました。そこからは、積極的に助産師さんから授乳のアドバイスを頂くことで、段々と授乳のコツを親子で掴んでいき、退院の日を迎えることができました。
親子での大切なコミュニケーション
授乳のコツを掴んでからは、授乳タイムには我が子にたくさん話しかけ、今日の出来事やその時の気持ちを語りかけたりしてきました。この頃の娘はまだ話せない時期でしたが、目には見えなくてもお互いに何か気持ちが通じていくような感覚に幸せを感じていました。
そして、最初は私が一方的に話しかけていましたが、段々と我が子からも反応を見せてくれるようになり、ニコリと笑う姿や、声を出して話そうする姿が、より一層我が子への愛おしさを感じさせてくれました。そんな小さな幸せを積み重ねていくことで、最初は涙を流していた授乳タイムが、段々と愛情や絆を育む時間に変化していったのです。
言葉が増えると深まる親子の絆
たくさん話しかけながら授乳をしていくと、我が子は私の膨大な声かけを頭の中で必死に処理してきたのか、一般的な発達より少し早い時期から言葉を覚えてくれました。「ママ」「パイパイ」と言葉でのやり取りができるようになった我が子との授乳タイムは、より一層楽しい時間になっていきました。
そして、今では授乳タイムに自然とスキンシップも増え、「ママ、大好き。○○ちゃんのことも好きー?」「ぎゅーってしよ~」と、お互いに言葉やしぐさで愛情を伝え合うことが出来るようにもなりました。
変化を感じ取れる時間
授乳中は、自然と身体を密着させる時間にもなり、我が子の表情や体温、肌の様子など、日々の変化に気づきやすく、子どもの健康や気持ちを感じ取れる貴重な時間でもあります。また、表情や声色から心の面での変化も感じ取ることができます。
そして何より、「あ、少し重たくなったなぁ。体重増えてきたかな?」「首が据わってきたなぁ」「腕の中に収まっていたのに、手や足がはみ出るようになってきた」「歯が生えてきた!」というように、成長を実感することができるのも授乳タイムの醍醐味です。
無理せず、自分らしい授乳・ミルクタイムを大切に
授乳やミルク育児は、ママにとっても赤ちゃんにとっても大切なひとときですが、疲れやストレスを感じて辛くなる時もあります。特に授乳が思うようにいかない時や、赤ちゃんが寝てくれない夜などは、気持ちが落ち込んでしまいますよね。私自身もこれまで授乳タイムは楽しいばかりではなく、乳首を噛まれて痛い思いをしたり、体調が悪くでも授乳せざるを得なかったりした経験が数え切れない程あります。
そんな経験から気づいた事は、親子でお互いのペースを摺り合わせながら、「無理をしない自分達らしい育児」をしていく事です。私の場合は、時々周りに頼ったり、5分でも自分の時間を作ってリフレッシュしたりするようにしています。
終わりに
2年目を迎えた授乳の時間ですが、今は我が子と過ごす大切な時間となっています。この授乳タイムがいつまで続くか分かりませんが、その時が来るまで、この時間を大切にしながら、愛情を伝えて親子の絆を育む時間にしていきたいと思います。この記事を読んでくださった皆様も、それぞれのご家庭に合った形で育児を楽しみ、かけがえのない親子の時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
この記事を書いた人
- 保育経験や育児経験、起業経験を元に、子育てやビジネスに関する記事を中心に執筆しています。また、撮影も行う取材ライターとして、飲食店オーナー様や起業家様の元へ赴き「人の実体験から生まれるストーリー」を発信するお手伝いをしています。子育て世代に向けて、体験を通して学びを深める活動にも力を入れています。
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