赤ちゃんにナッツはいつから?くるみをうっかり与えて学んだ注意点

ヘルシーな食べ物として人気の「ナッツ」。ビタミンやミネラルが豊富で、健康思考の人はもちろん、育児中のママにも心強い栄養源です。私自身、産前産後だけでなく今もナッツを料理やおやつに愛用しています。

けれども、子どもに与えるときには、アレルギーや誤嚥などのリスクがあるため、慎重に扱うことを推奨されています。

今回は、私がうっかり12カ月の息子にくるみパンをまるごと1個食べさせてしまい、その後ヒヤリとした体験談と、そこから学んだナッツの与え方のポイントなどをお伝えします。

12カ月の息子にくるみパンをうっかり与えたヒヤリ体験から

離乳食初期こそ食べムラがあった息子でしたが、中期に入ってからは、食べる楽しさに気がついたようで順調に離乳食が進みました。

1歳のお誕生日を迎えて、子育てに対するプレッシャーから少し気持ちが緩んでいたのもあるでしょう。また、息子が歩き始めて行動範囲も広くなり、目が離せず気が休まらなくなってきたのもこのころからでした。育児の疲れも相まったのだと思います。

誤った認識をしたまま、本当は気をつけたい食材である「くるみ」が混ぜ込んであるパンを、少量ではなく丸パン1個与えてしまいました。幸い何事も起こらず無事に元気に過ごしていた数日後、ナッツの赤ちゃんへのリスクを知りヒヤリとしました。

なぜなら与えた当時、ナッツアレルギーとは、ナッツ類全般のアレルギーだと思い込んでいたからです。それゆえに、息子はピーナッツのペーストを少量ずつ食べているので「同じナッツ類だから大丈夫」と大きな勘違いをしていました。

ところがピーナッツはナッツ(木の実)ではなく、豆科の仲間であること。さらにナッツと一言でいっても、くるみだけでなくアーモンドやカシューナッツなど、それぞれのナッツに食物アレルギーがあり、一つずつ慎重に与える必要があると知ったからです。

幸い息子にアレルギー症状などはありませんでしたが、その事実を知ったとき、母として恐ろしいことをしたのではと一時落ち込んでいましたね。 そのようなハプニングがあり、ナッツはいつから安全に与えられるのか?など、疑問を持つようになったのです。

そもそもどんなリスクがあるの?

・アレルギー症状を引き起こす可能性がる

離乳食を与えるときの心配ごとと言えば食物アレルギー。

2021年度の1〜2歳児での食物アレルギーの原因食物割合では、ナッツ類が3位、ピーナッツが5位となっており(※1)、乳幼児でアレルギーの症状が出やすい三大食物(鶏卵、小麦、乳製品)と同様に多い食材です。

・窒息や誤嚥の恐れがある(※2)

ピーナッツやナッツ類をそのままの状態や細かく砕いた状態でも、乳幼児に与えることは窒息や誤嚥のリスクが高いため、消費者庁では5歳以下の子どもに与えることは控えるよう推奨しています。

ナッツはいつから?離乳食として与えてOK?

与えるときには注意が必要なナッツですが、いつからどのように与えて良いのかはガイドラインなどで定められておらず、親の判断に委ねられているようです。

ナッツをそのままであったり砕いてだったりすると、5歳以下のお子さんに与えることは危険ですが、すり潰したペースト状であれば赤ちゃんに与えることもできるようでした。海外では、離乳食初期からナッツのペーストを取り入れてる国もあります。

さてナッツを与える時期を、親の判断で決めてよいのは、楽な気もしつつ子どもを育てる親としては悩みますよね。

あくまでもわが家の場合ですが、幼児へ成長し外に出かける機会が増えた12カ月のときにピーナッツのペーストを、無糖のピーナッツバターを耳かきひとさじから始めました。

万が一症状が出たときの対応と対策は?

他の食物アレルギーと同じく、アレルギー症状が出ているかを確認しましょう。

主なアレルギー症状

  • 口や唇、喉のかゆみ
  • 皮膚のかゆみや湿疹、じんましん
  • 目のかゆみ、充血
  • 吐き気、嘔吐
  • 腹痛、下痢
  • 咳、くしゃみ
  • 呼吸困難
  • アナフィラキシーショック

とくに口にして短時間で、血圧低下や意識障害などが起こるアナフィラキシーショックには、注意を払いたいですね。 また、初めての食材としてナッツを与えるときには、大事をとって平日の午前中、かかりつけの小児科を受診できる日だと安心です。

【まとめ】赤ちゃんにナッツを考えるときのポイント

ナッツが栄養豊富で体によい食材である一方、赤ちゃんには慎重に与えた方が安心のようです。月齢やアレルギーの可能性を考慮しつつ、安全に取り入れる工夫をすることがポイントです。

  • ピーナッツとナッツ類は別物であること
  • ナッツそれぞれに食物アレルギーがあり、ひとつずつ慎重に与える必要がある
  • 離乳食に取り入れるなら、すり潰したペースト状で与える
  • 他の食物アレルギーと同じく、アレルギー症状に注意する

赤ちゃんの食事は不安も多いですが、学びながら少しずつ進めていけばよいのかなと私自身経験しました。私の経験が皆さんの参考になれば幸いです!

出典

※1 消費者庁/食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書

※2 消費者庁/硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないで!

この記事を書いた人

ともよ
ともよ
一児育てるアラフォーママ。長女の看取りを経験、母として最後まで看病できたことが心の支えです。現在は、二人目である長男を自宅保育しながら、副業としてライティングに挑戦中。大学で食品加工を学び、前職は農作物の製品開発に従事。レシピ記事の執筆経験があり、食に関することが得意です。
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