赤ちゃんとのお出かけは、ママやパパにとって楽しみな時間。でも同時に「ごはん、どうしよう…」と悩ましく感じることもあります。普段のようにキッチンや電子レンジがあるわけではなく、外食先や移動中に食べさせなければならない場面も少なくありません。
私自身も2人の子どもを育てる中で、何度もこの壁にぶつかりました。最初の子のときは準備不足で焦ったこともありましたが、2人目では経験をいかしてスムーズに対応できる場面も増えました。そんな中で見つけた、私なりの工夫と役立ったアイテムをご紹介します。
離乳食初期(ゴックン期)〜“とにかく手軽さが大事”

離乳食が始まったばかりの頃は、おかゆやペースト状の野菜が中心。けれど外出時に冷凍ストックを持ち運ぶのは難しく、保冷剤や容器もかさばってしまいます。
そこで役立ったのが、米粉やフリーズドライのアイテムです。粉末をお湯に溶かすだけでおかゆが完成し、野菜やスープのフリーズドライも種類が豊富。実家への帰省やちょっとした旅行でも「お湯さえあれば準備できる」という安心感はとても大きなものでした。
「荷物が軽くなる」「衛生面で安心」「保存も効く」というメリットもあり、初期のお出かけには欠かせない存在です。特に初めての子育てで緊張していたとき、これらの便利アイテムに何度も救われました。
離乳食中期(モグモグ期)〜“パウチで手軽に外食”
食べられる食材や量が増えてくると、外食やお出かけ先でも「何を食べさせようか」と悩むことが増えます。そんなときに心強いのがパウチタイプの離乳食。常温保存が可能で、スプーンに移すだけですぐに食べさせられるため、旅行やドライブの必需品になりました。
さらに便利なのがパウチスタンド。パウチを立てて固定できるため、片手で赤ちゃんを支えながらでも食べさせやすく、スプーンを一時的に置くスペースにもなります。狭いテーブルやベビーカーの上で使うときにも大活躍。「もっと早く知っていれば…」と思ったグッズのひとつです。
中期になると食欲も増えるため、食事のリズムが崩れると赤ちゃんが機嫌を損ねることも。外出中でも安心して食べられるよう、私はいつも2~3種類のパウチをバッグに忍ばせていました。
離乳食後期(カミカミ期〜完了期)〜“持ち歩きお弁当が安心”

この時期になると、少しずつ大人の食事から取り分けができるようになり、外食が楽しくなる一方で「食べやすいサイズ」に調整する必要が増えてきます。
外食先で特に助けられたのが麺カッターやハサミ。うどんやラーメンを細かく切って、赤ちゃんが食べやすい一口サイズにできるのでとても便利でした。レストランやフードコートなど、子どもと一緒に食事を楽しみたいときに欠かせないアイテムです。
また、お弁当タイプの市販ベビーフードもおすすめ。容器にごはんとおかずがセットになっていて、そのまま食べさせられるので外食先でも安心です。長時間の外出や旅行では「温めなくても食べられる」という安心感が大きく、特に重宝しました。
さらに、自宅で作ったおにぎりややわらかく煮た野菜をお弁当箱に入れて持参するのもおすすめです。手づかみ食べを取り入れたい時期には、赤ちゃんが自分で食べる練習にもなり、食事の時間が楽しくなります。
外出時に役立つアイテムたち
・紙エプロン
洗えない環境でも安心。外食や旅行のときに1枚ずつ使い切りできるので、服を汚さずに済み、ママのストレスも軽減できます。
・パウチやミルクを温める容器(シリコンバッグ)
お湯を入れてパウチごと温められるタイプ。宿泊先やドライブ中に「温かいごはんを食べさせたい」ときに重宝します。
・折りたたみハイチェア
外食先にベビーチェアがないときでも安心。コンパクトに持ち運べるので便利です。
・使い捨てのスプーン&おやつ
持ち手の長いタイプの使い捨てもありますが、ケーキについてくる小さなスプーンもカバンに入れておくと意外と便利。スプーンを落としてしまったときの替えにもなります。やわらかいせんべいやスティック状のおやつは、移動中の気分転換にも役立ちます。
・ベビーフードをまとめられるポーチ
ベビーフードのパウチがちょうど入るサイズのポーチや、フック付きでバッグに取り付けられるポーチにまとめて入れておくと、取り出しやすく使いやすいです。
ママの工夫ポイント
・事前リサーチが安心に直結
旅行先や外食先が離乳食に対応しているかをあらかじめ調べておくと、当日の不安が減ります。最近はベビーフードを置いているファミリーレストランも増えているので、そういったお店を選ぶのもおすすめです。
・1食分多めに持参
移動が長引いたり、子どもの食欲が増したりしたときに備えて、予備を持っておくと安心です。
・完璧を求めすぎない
「今日はレトルトでOK」と割り切ることで、ママ自身の気持ちがぐっと楽になります。
お出かけ時の離乳食は、どの時期でも悩みが尽きません。ですが、便利なグッズやママたちの工夫を取り入れることで、「ごはんの時間」がぐっとスムーズになります。
離乳食期はほんの数年の短い期間。準備も大変ですが、その工夫や体験そのものが思い出になっていきます。赤ちゃんとのお出かけを、少しでも安心して楽しんでくださいね。
この記事を書いた人

- 小学校・中学校で教員として、知的障害級、情緒障害級などの担任、不登校の子どもの学習、就学支援、図書館司書を経験。現在、軽度難聴児の子ども含め2児の子どもを育てながら、保育補助、webライター、手形足形アートなど子どもと関わる仕事を行なっている。
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