赤ちゃんとのおでかけ、車は必須?地方暮らしママの“距離感”リアル事情

こんにちは。2歳の男の子を育てているアラフォーママ、ともよです。

私が暮らしているのは、地方の住宅街。スーパーも病院も、すべて「車ありき」で成り立っている場所です。赤ちゃんと一緒の外出は、時間も準備も、想像の何倍もかかるもの。

車があっても、なお大変だった――そんなリアルな日常と工夫について、今回はお話ししたいと思います。

徒歩10分でも車を使う現実。赤ちゃんと「距離感」の再定義

私の住んでいる地域は、生活しやすいといわれている場所。たしかに、スーパーは徒歩10分(車で5分)と近く、小さな公園も近所にありました。でも、赤ちゃんを連れての外出となると、その“10分”が思った以上に重たく感じます。

荷物、気温、赤ちゃんの機嫌――ひとつでも崩れれば、目的地に着く前に引き返すことも。だからこそ、ほんの数百メートルでも車を使う選択が、私にとっては当たり前になっていました。

病院も同様です。かかりつけの個人小児科は車で15分、大きな病院は20分ほど。近いはずの距離も、授乳タイミングやぐずりが重なれば、倍の時間と気力が必要になります。

よく行っていた大きな公園も、車で10分。そこは木陰もあり、のんびり外気浴やお弁当を楽しむのにぴったり。赤ちゃんとのリフレッシュタイムとして、私の心の安定にもつながる大切な場所でした。

初めてのおでかけは、桜咲く病院へ

赤ちゃんとの初外出は、産後2週間の健診。出産した病院は車で30分の場所で、夫に付き添ってもらい、ドキドキしながらチャイルドシートに赤ちゃんを乗せて出発しました。

幸いその日は、運転中ぐっすり眠ってくれた息子。授乳タイミングも含めてしっかり準備し、なんとか無事に終えることができました。

私自身もまだ産後の回復途中で、体も気力も万全ではありませんでしたが、病院の桜が咲いていて、赤ちゃんと一緒に春を感じたことは、今でも忘れられない思い出です。

車移動だからこそ、おでかけ前の準備がすべて

赤ちゃんとのおでかけは、「車があるから楽」ではなく、「車があるからできるけれど、準備がすべて」という感覚でした。

車内には、予備のおむつやおしりふき、ブランケットなどを常備。日除けも、もともとついてはいたけれど、これは絶対に必要だったと思います。真夏や真冬はとくに、車内の温度管理と赤ちゃんの快適さに神経を使いました。

出発前のルーティンも決まっていて、直前5分で必ず確認していたのは、ミルクセット・離乳食・おむつ。この3点は忘れたら命取り。だけど、いつも焦って準備していて、出発時間をオーバーすることもよくありました。

赤ちゃんの準備は万端。でも、ママの準備は…?

今になって思うのは、「赤ちゃんの荷物は完璧でも、自分のケアは後回しにしていたな」ということ。

とくに赤ちゃんと2人だけで出かける日は、何があっても赤ちゃんのことはきちんと準備していました。でも、ママである私は「まぁ、なんとかなるか」と水筒も日焼け止めも忘れて出発してしまう。

今なら、「もっと自分も大切にすればよかった」と思います。おでかけ前に自分の飲み物を一本入れることも、“育児の準備”のひとつ。当時はそんな余裕もなかったけれど、伝えられるなら過去の自分に教えてあげたいです。

遠出の体験談:ぐずり対策と“今ならこうする”

赤ちゃんとの県外おでかけに初挑戦したのは、生後9〜10ヶ月頃だったと思います。最初はスヤスヤ眠ってくれて「これはイケるかも」と思ったのも束の間、途中からぐずりがスタート。抱っこはできないし、止まれないし、焦りました。

後部座席でおもちゃを振ったり、手遊びをしたり、とにかくあやすのに必死。今なら、赤ちゃん向けのYouTube動画など、ドライブ中に使えるコンテンツも増えているので、そういったツールをうまく活用するのも一つの方法だと思います。

今の外出は、少し楽に。成長がくれた“余裕”

息子は今2歳。ミルクセットがいらなくなり、離乳食の準備もほぼ不要。外食先では「お子様ランチを食べられるようになった」というだけでも、おでかけがずっと楽になりました。

とはいえ、着替えはまだまだ必需品。リュックはパンパンですが、赤ちゃん期ほどの神経の張り詰めはなくなり、子どもの成長とともに、おでかけも確実に気軽になってきていると実感しています。

おわりに:“車で出かけられる”は自由じゃなく、準備の賜物

地方で暮らし、車での移動が当たり前という生活は、一見便利なようで、実は準備力と段取りがものを言う世界です。

赤ちゃんとの外出は、簡単じゃない。でも、「移動」だけに終わらない思い出が詰まっているのも事実。遠回りに感じた準備や工夫も、今では家族の成長の一部になっています。

これからおでかけを始めるママたちへ。どうか自分自身の荷物も忘れずに、無理せず、でもちょっとだけ勇気を出して。“赤ちゃんとのおでかけ”が、笑顔と余裕につながる時間になりますように。

この記事を書いた人

ともよ
ともよ
一児育てるアラフォーママ。長女の看取りを経験、母として最後まで看病できたことが心の支えです。現在は、二人目である長男を自宅保育しながら、副業としてライティングに挑戦中。大学で食品加工を学び、前職は農作物の製品開発に従事。レシピ記事の執筆経験があり、食に関することが得意です。
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