「授乳って、もっと楽になるはずじゃなかったのかな?」 産後の疲れが抜けず、何度も授乳をする日々に、心が折れそうになり、さらにそう思ってしまった自分に落ち込むことはありませんか?私自身も、我が子の授乳の回数がなかなか減らず、「どうしてこんなにしんどいんだろう…」と何度も感じました。
ネットで見かける「生後〇ヶ月になれば回数が減る」という情報と、現実があまりにも違って、毎回「いつまで続くの?」「自分のやり方が悪いのかな?」と不安でいっぱいでした。その上、そんな自分に罪悪感を抱くこともあり、出口のないトンネルを彷徨っている気分になったこともあります。
しかし、あることがきっかけで、授乳に対する気持ちが少しずつ変わり、少し心に余裕が持てるようになったのです。この記事では、頻回授乳が続く理由と、心を楽にするためのヒントをお伝えします。今、つらいと感じているママたちが、少しでも安心できる内容になれば嬉しいです。
頻回授乳がつらい…「いつまで続くの?」と悩むママへ
授乳を始めたばかりの頃は、「こんなに頻繁なのは最初だけ」と思っていたのに、気づけば何ヶ月経っても授乳回数が減らない…。夜中に何度も起こされて、寝不足と疲れがどんどん溜まっていきますよね。「いつになったら楽になるの?」と、先が見えなくて不安になることもあると思います。しかし、実は頻回授乳にはちゃんと理由があって、ちょっとした考え方の変化で気持ちが軽くなることもあります。
まずは知っておきたいポイント「授乳回数が減らない理由」って何?
頻回授乳が続く理由は、赤ちゃんの成長や母乳の仕組みと深く関わっています。特に生後数ヶ月の赤ちゃんは、成長に伴って授乳のリズムが変わりやすく、欲しがるタイミングもバラバラになります。また、母乳は「需要と供給」の関係で作られているため、赤ちゃんが頻繁に吸うことで母乳の分泌を保とうとするのです。
さらに、授乳は赤ちゃんにとって食事だけでなく、安心を得る手段でもあります。眠る前や不安なときに、ママの温もりを求めて授乳をすることが多いため、「お腹が空いたから」だけではない理由でも授乳が続くことがあるのです。
また、成長スパート(グローススパート)と呼ばれる時期には、授乳回数が一時的に増えることがあります。特に生後3週間、6週間、3ヶ月あたりに訪れやすい時期です。これらの時期は一時的なものなので、過ぎれば自然と授乳回数は落ち着くことが多いです。
私も限界だった…産後の頻回授乳で疲れ果てた経験

とはいえ私の場合は、このような知識を得てもなお、授乳回数がなかなか減らず、「もう無理」と感じることが多かったです。特に、夜中に何度も起こされるのがつらくて、「他の赤ちゃんはもっと楽になってるのに、どうしてうちの子は…?」と、焦りや不安で心がいっぱいになった時期もありました。
でも、ある時友人が「赤ちゃんのペースはそれぞれ違うから、情報ではなく子どものペースで考えた方が気楽だよ」と言ってもらったことで、少し気持ちが軽くなりました。他の赤ちゃんと比べるのではなく、目の前のわが子をよく観察しながら、そのペースで向き合っていくことが大切だということに気づき、少し冷静になれたことを覚えています。
授乳への捉え方を変えて、気持ちを楽にするヒント
そしてそんなペースで授乳を進めるようになってきたある日、「この時間は今だけなんだ」と思うようになりました。授乳が減らないことでイライラするのではなく、「赤ちゃんが今、私を求めているんだ」と考えるようにして、少しずつ気持ちが楽になりました。もちろん、疲れがなくなるわけではないですが、「この子が安心するために、今、私ができることがあるんだ」と思えるようになって、気持ちに余裕が生まれたのです。
それまでの私は「我が子の生命維持」の使命感のような感じで授乳をしていることが多かったのですが、赤ちゃんの安心感のためだと思えるとの大切なスキンシップの時間だと考え直すことができて、気持ちに変化が生まれました。赤ちゃんが飲んでいるときの小さな仕草や、必死に吸っている顔を見ていると、「大変だけど、この瞬間はかけがえのないものなんだな」と実感するようにもなっていきました。
頻回授乳を乗り越えるための実践的な工夫
授乳の負担を少しでも軽くするために、私が実際に取り入れた工夫をご紹介します。
・授乳クッションを使って、腕や肩の負担を減らす
・夜間授乳は添い乳を取り入れることで、少しでも自分が休めるようにする
・授乳時間をリラックスタイムにして本を読んだり、少しだけスマホタイムにしたりした
・パートナーや家族に頼ることを意識して、一人で抱え込まない
・「今だけ」と考えることで、気持ちを切り替える
・自分が「疲れている」と自覚しておくようにした
どうでしょうか?こうやって見ると、中には手軽に取入れられることもあるので、よかったら参考にしてみてくださいね。
おわりに
頻回授乳が続くと、「いつまでこの生活が続くの?」と不安になることもあります。でも、赤ちゃんが求める理由を知って、授乳の時間を少しでも前向きに捉えることで、少しずつ心の負担が軽くなるかもしれません。
私も、視点を変えることで、授乳の時間を「大変な時間」から「愛おしい時間」に変えることができました。「もう限界…」と感じることがあっても、あなた一人だけではありません。自分に合った方法で少しずつ乗り越えて、共に心地よい授乳ライフを築いていきましょう。
参考文献
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
日本小児科学会「母乳育児と卒乳に関する研究」
この記事を書いた人

- 保育経験や育児経験、起業経験を元に、子育てやビジネスに関する記事を中心に執筆しています。また、撮影も行う取材ライターとして、飲食店オーナー様や起業家様の元へ赴き「人の実体験から生まれるストーリー」を発信するお手伝いをしています。子育て世代に向けて、体験を通して学びを深める活動にも力を入れています。
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