保育士であり二児の母が考える、赤ちゃんが楽しめる食事環境の作り方

  • 2024年10月11日
  • 2024年10月11日
  • 子育て

赤ちゃんにとって、食事は栄養を摂るだけでなく、成長に欠かせない大切な時間です。そうはいっても赤ちゃんが楽しく食事をするための環境づくりは、簡単ではありません。

私自身、保育士として多くの赤ちゃんと関わりながら、二児の母としても毎日の食事の時間に悩むことがあります。今回は、私の経験を元に、赤ちゃんが楽しく食事できる環境づくりについてお話しします。ベビーチェアの選び方、食事中の過ごし方、そして楽しい食事の工夫など、赤ちゃんと一緒に食事を楽しむためのポイントを紹介します。

1. ベビーチェアの選び方:安心と快適さを両立

まず、赤ちゃんにとって快適で安全なベビーチェア選びは、食事時間を楽しく過ごすための基本です。保育士として、赤ちゃんが落ち着いて食事を楽しめる環境を整えることの大切さを日々感じています。そして、母親としても、自宅で使うチェアは選ぶ際に特に気を遣いました。

・安全性は最優先

赤ちゃんはまだ体のバランスが不安定なので、ベビーチェアはしっかりと固定され、安定感のあるものを選びたいです。5点式ベルトや転倒防止の滑り止めが付いているチェアを選ぶことで、親としても安心して見守ることができます。私自身も、子ども達が小さい頃は安全性の高いベビーチェアに助けられました。

・掃除のしやすさも重要

保育の現場でも、食べ物をこぼしたり、手や口を汚すことは日常茶飯事です。自宅でも同じように、食事後の掃除は避けられません。そのため、私が選んだのは、トレイやクッションが簡単に取り外せて丸洗いできるタイプ。お手入れがしやすいことで、ストレスも軽減されますし、赤ちゃんがいつでも清潔な環境で食事を楽しめます。

・赤ちゃんがリラックスできる座り心地

長く座っても疲れにくいように、柔らかいクッション付きのベビーチェアを選ぶと、赤ちゃんもリラックスしながら食事に集中できます。特に足がしっかり地面に着く高さのチェアは、体に負担をかけず、自然な姿勢で座れるので、私の子ども達も機嫌よく食事を楽しんでくれました。

2. 食事中の過ごし方:家族で楽しむ時間に

保育士として、子どもが食事中に楽しく過ごすための工夫は、保育園でも大切にしています。食事が単なる「栄養補給」ではなく、楽しさと学びを感じられる時間になるよう、ちょっとした工夫をしています。家庭でも同じように、赤ちゃんが笑顔で食事できるように工夫すると良いでしょう。

・食事を遊びの一部にする

赤ちゃんは好奇心旺盛です。食材の色や形に興味を持つので、私も自宅で食材を色鮮やかに並べたり、「これは何かな?」と一緒に楽しむようにしています。例えば、赤・黄・緑の野菜を使ったプレートを作ると、視覚的にも興味を引くことができ、自然と食事に向き合ってくれます。保育園でも、カラフルな食材や異なる食感のものを取り入れたメニューは、子ども達に人気です。

・家族全員で一緒に食事を楽しむ

子どもは大人の行動をよく観察します。私の子ども達も、私や夫が楽しそうに食事をしていると、自然と一緒に食事を楽しむ姿勢が身に付きました。保育園でも、子ども達はお友だちや先生と一緒に食べることで、安心感を得て、食事がより楽しい時間になります。家族全員が笑顔で食卓を囲むことが、赤ちゃんにとっても安心で楽しい食事時間に繋がります。

・リラックスできる音楽やお話を取り入れる

保育士としての経験から、優しい音楽や親との会話が、食事をスムーズに進めるのに役立つことを知っています。自宅では、好きな子どもの歌を小さな音で流したり、食べているものについて簡単なお話をしたりすると、リラックスした雰囲気で食事が進みます。

3. 食事時間の工夫:無理のないリズムを作る

赤ちゃんにとって、食事は短時間で集中することが大切です。保育園でも、一回の食事が長引かないように工夫しています。自宅でも同じように、食事の時間は短めに設定し、赤ちゃんのペースを大切にしましょう。

・無理のない時間で楽しく

私自身、最初の子どもには「もっと食べてほしい」と長時間座らせてしまうこともありました。しかし、保育の経験を通じて、赤ちゃんの集中力は短く、疲れたり飽きたりしやすいことを理解しました。現在は、15~30分程度で楽しく終えられるようにしています。食事が長引くと、赤ちゃんが嫌がってしまうことが多いので、無理をさせないことがポイントです。

・毎日のリズムを作る

規則正しい生活リズムは、赤ちゃんの成長にとって大切です。保育園でも、毎日決まった時間に食事を提供することで、子ども達も安心して食事を楽しんでいます。自宅でも、赤ちゃんの生活リズムに合わせて、決まった時間に食事を取る習慣をつけると、次第に食事時間がスムーズになります。

4. 食事中の遊びや工夫:楽しく学べる時間に

保育士としても、母親としても、赤ちゃんが楽しく食事を進められるよう、遊びを取り入れたり、小さな挑戦を与えることが効果的だと感じています。楽しく遊びながら食べることで、赤ちゃんは食事への興味をより一層深めていきます。

・自分で食べる喜びを感じさせる

保育園では、子ども達に自分でスプーンを使わせる練習をしています。自宅でも、最初はうまく使えなくても、赤ちゃんが自分で食べ物をすくう喜びを感じられるよう、少しずつサポートしています。手を使って食べ物をつかむ感覚も大切な経験ですので、失敗しても大丈夫という気持ちで見守ることが大切です。

・食事の準備に一緒に参加させる

2歳の息子は、私と一緒に野菜を混ぜたり、お皿を並べたりするのが大好きです。自分が手伝った食事を食べることは、子どもにとって特別な体験になります。保育園でも、少し大きくなった子ども達には、簡単な手伝いをしてもらい、自分で作ったものを食べる喜びを味わってもらっています。

・楽しい食器で食事を盛り上げる

赤ちゃんの好きなキャラクターが描かれた食器や、動物の形をしたプレートは、食事時間をより楽しいものにしてくれます。保育園でも、特別なイベントの日にはカラフルな食器を使い、子ども達の興味を引いています。自宅でも、息子はお気に入りの動物のスプーンを使うと、笑顔で喜んで食事をしてくれます。

5. 赤ちゃんのペースに合わせた食事を大切に

最後に、赤ちゃんがそれぞれのペースで成長し、食事に向き合うことが大切です。保育士としても、母としても、無理をさせずにその子に合ったペースを尊重することを心掛けています。

・焦らず、無理をしない

赤ちゃんによって食事の量やペースは異なります。保育園でも、全ての子どもが同じ量を食べるわけではなく、その子のペースに合わせて進めています。自宅でも、「今日は少ししか食べなかったな」と感じる日があっても、無理に食べさせることは避けるようにしています。

・食事は楽しい時間に

保育士としても母としても、赤ちゃんが食事を楽しめる環境を整えることが何よりも大切です。笑顔で過ごせる食事時間が、赤ちゃんの成長にも大きく影響します。

最後に

赤ちゃんにとって、食事は新しい世界との出会いの場でもあります。保育士として、また母親として、赤ちゃんが楽しんで食事を取れる環境づくりは、成長の一部であると実感しています。焦らず、楽しい雰囲気を作りながら、毎日の食事を一緒に楽しんでみてください。


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